エネルギー代謝を支える微量栄養素

ダイエットを目的に運動するとき、エネルギー代謝に必須のビタミンB1、B2、ニコチン酸(ナイアシン)、B6、ビオチンなどのビタミンB群、αリポ酸、カルニチン、コエンザイムQ10などをとると効果的です。

 

ビタミンB群は、細胞のひとつひとつに存在するエネルギーを産生するミトコンドリアで、主に糖質(炭水化物)をエネルギーに変える酵素を助ける補酵素として、αリポ酸などとともに働きます。ビタミンB群は、腸内細菌が産生するので欠乏することはありませんが、肝臓でアルコールを代謝する酵素の補酵素としての働きもあることから、アルコールを多くとる人では不足しがちで、糖質を多くとっている人ほど必要量が増加します。つねに十分な量のビタミンB群をとっていると、糖質を効率よくエネルギーに変えられるので、疲れにくくなります。

 

また、ビタミンB群は皮膚や粘膜の新陳代謝を正常に維持するためにも必須のビタミンであり、不足すると口内炎、肌荒れ、吹き出物などがでやすくなります。水溶性のビタミンであるため、多めにとっても尿に排泄され、害はありませんので、サプリメントで効率よく摂取することがおすすめです。エストロゲンの減少で太りやすくなる更年期からは、特に積極的にとるといいでしょう。

 

 

疲労回復にはアミノ酸やカルニチン

カルニチンには、エネルギーに変えるため脂肪をミトコンドリア内へ運び込む働きがあります。肝臓と腎臓でアミノ酸のリジンとメチオニンから生合成され、合成の際、ビタミンC、ニコチン酸(ナイアシン)、B6などを必要とします。

 

特に心臓や脳に多く存在し、不足することはあまりない成分ですが、サプリメントで補うことで、脂肪燃焼が促進されたり、運動後疲れにくくなったり、疲労回復が早くなると考えられています。食品では羊肉に多く含まれ、ジンギスカンがブームになったりしましたが、食事からとれる量はごくわずかのため、サプリメントで効率よく補うことをおすすめします。更年期で疲れやすくなった女性にもうれしい成分です。

 

 

抗酸化力を発揮するコエンザイムQ10とαリポ酸

コエンザイムQ10もエネルギー産生に働く補酵素で、エネルギー産生経路の出口(電子伝達系)でエネルギーであるアデノシン三リン酸(ATP)を産出します。コエンザイムQ10が不足すると、ビタミンB群やカルニチンが十分でも、エネルギー産生回路がうまく回らず、ダイエットの効果を期待するなら、サプリメントなどでバランスよく摂取する必要があります。

 

ビタミンB群の一部とコエンザイムQ10には、からだをサビさせる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用もあります。激しい運動をすると、DNAが損傷されることで生成される物質で体内で老化や発ガンに関連する8-OHgGという酸化ストレスマーカーが増え、活性酸素が増えたことを示しますが、事前にコエンザイムQ10をのんでおくと、8-OHgGが減少することがわかっています。

 

αリポ酸も抗酸化力の強い成分です。コエンザイムQ10は油に溶ける脂溶性で、脂質の多い場所でしか効果を発揮できないのに対し、αリポ酸は水にも油にも溶けるので、体内のいたるところで抗酸化力を発揮できます。海外では、酸化ストレスによる合併症の悪化予防や糖代謝の改善を目的に、糖尿病の人に医薬品として投与されています。直接減量効果を大幅に上げるわけではありませんが、運動する効果をさらに効率的にする成分として、サプリメントでとると有効です。更年期のエイジングケアに抗酸化は欠かせません。これらの有効成分をサプリメントでとっていきましょう。

 

2015年11月21日更新