老年期に向けての不安、経済的不安、こどもの将来に対する悩み、親の介護問題など、更年期の時期には家庭の問題や社会環境のストレスなどの気苦労が重なります。更年期の身体的症状にこのような精神面での悩みが重なり、精神症状となってあらわれます。

 

 

イライラ感

月経前になるとイライラする症状があらわれる月経前症候群(PMS)と同様、更年期にもイライラして怒りやすくなる症状があらわれます。何気ない一言にカッとなったり、イライラしたり、イライラしている自分を反省して情けなくなったり、気持ちのコントロールが難しくなります。イライラしている自分を自覚したら、外出したり、愚痴をいったりして、気晴らしをしてみましょう。

 

 

不眠

若い頃は寝つきがよかったのに、更年期になるとなかなか寝つけなくなったり、何度も起きてしまい眠りが浅くなったりする人がいます。また、更年期の身体的症状であるホットフラッシュや発汗で眠れないということもあります。ぬるめのお風呂にゆっくり入りリラックスしてからベットに入ったり、アロマオイルをたいたり、軽い運動をしたり、工夫をするとよいでしょう。それでも眠れないときは、更年期外来や診療内科に相談してみましょう。

 

 

意欲低下、無気力

女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下すると、物忘れがひどくなったり、今までてきぱきできていた家事や仕事をする気がおきなかったり、物事に集中できなくなったりします。それまできちんと家事や仕事をこなしていた人ほど、意欲や気力がわかない自分が情けなく、落ち込んだりします。効率よくできないのは、からだが発している心のSOSととらえ、がんばりすぎないことが大切です。

 

 

不安感、恐怖感

親の介護、自分や夫の健康、リストラ、こどもの将来、老後の年金問題など、更年期の時期には悩みが多く、不定愁訴(イライラ感、疲れがとれない、眠れないなどの症状)をはじめとする更年期障害があらわれ、それがさらに不安感を増幅させます。そのまま悩んでいるとうつ病になることもあるので、つらいときは、更年期外来に相談をしましょう。心療内科や精神科を紹介されることもあります。

 

2015年12月14日更新